神様のカルテ2

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母校の医局からの誘いを断り、24時間365日をモットーとする本庄病院に残ることにした栗原一止が主人公の物語の第2弾である。
今回は、母校の盟友だった男が本庄病院に赴任してきてからの波乱と、受け持ちの患者や大先輩の医師の死という悲しい出来事、そして身近な人達の日々の支えがあっての自分たちだということの再認識する場面が描かれている。
盟友の趣旨変えの裏に潜む医療現場の現実が切実ですね。
「医師である前に、一人の人間」という当たり前のことを忘れている我々への警鐘だね。
現役医師の書く小説の多くが、医療現場の危機を書いておられ、本作も例外ではないのだが、個性的なキャラクターたちのおかげで心がほっこりする作品に仕上がってます。

ちなみに「神様のカルテ3」は、現在212人待ちです。(T_T)