ビタミンF

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直木賞受賞作です。
家族をテーマにした作品が7編の短編集。
いずれも30を過ぎて子供たちが難しい時期に来ている微妙な状態。
メインは男の方だ。
はっきり言って情けない夫、父親が出てくる。
読んでて「アカン、アカン」と思わず言ってしまう。
あぁ〜あ、言っちゃった、やっちゃった感満載で嫌になる。
だが、意に反して最後にはちょと元気が貰える、まさにビタミン剤?
ビタミンの中でFだけ欠落しているらしい。
Family、Father、Friend、etc.
著者曰く、それらの「F」で人の心に効く、そういう物語なんだそうな。
自分のことを振り返ってみる。
うん、多分まだ大丈夫だ。(^_^;