微笑む人

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う〜ん、何だかなぁ。。。。
ラストで「えっ?」と思った人が一杯いたと思うぞ、これは。
犯人の犯行動機の信憑性や、人となりが全部中途半端で解決しないまま別のミステリーにすり替えられて霧散してしまっている。
どう話を持って行くのかワクワクしながら読んでいたのにガックリだわ。
微笑みの裏に潜む暗部が不気味で、誰もが人を殺すような人物に思えんなと異口同音に言われる男が、どういう過程を経て殺人鬼になったのか判然としない!!
小説家がノンフィクションとして犯人やその周辺を取材していく形をとって物語は進んで行くのだけれど、彼に作った作品は買わないだろうねぇ。

ま、消化不良なんだけど、この作品の男のような、エリートで、身長が高く端整な顔立ちで、人当たりが良く、思いやりがあって優しい、そんなやつが自分の本の置き場所が無いからという理由で妻と娘を殺害するだろうか?
というときろから端を発している。
男の周辺を洗うと、不信な死が次々と浮かぶ。
果たして男がそうなったキッカケはどこに?
動機は??
それが知りたいんだよ!!!