コンビニ・ララバイ

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7篇からなる連作短編集ですね。
どれも味わい深い作品でした。
一人息子にカンケリを教え、それを夢中になって缶を蹴る練習をしている最中に車にひき逃げされ死んでしまった。
悲しみに暮れる中、嫁と小さなコンビニを始めた。
そしたら後を追うように嫁も交通事故で亡くなった。
生きる目的を失った店主はコンビニも投げやりの経営を続ける。
そんなコンビニを舞台にして色々な人たちがやってきて、色々な事が起こる。
店主は相変わらず商売っ気なしだが、優しく訪れる客を包み込む。
殺伐とした世の中にあって、ここはほっこりホットスポット
素直になれる場所なのであった。
ええ話やないか。