サファイア

99

7篇の短編集。
各物語に「宝石」が出てきますが、特に統一感はないですね。
「告白」の毒気を期待してはダメ。
だいぶ柔らかくなってしまったようで、この辺は意図的なのかどうか分かりませんが、少し残念。
それでも今回の短編は基本ブラック。
感動的な話になるのかな?と思わせといてお約束のオチに少し胸を撫で下ろす。(笑)
最後の2作は連作短編の形になっている。
この物語に出てくる架空の「墓標」というのがあるんですが、こいつを膨らませて作品にしたら面白そうなんですけどね。
毒気復活でお願いします。
案外、著者も織り込み済みだったりして。(^^ゞ