食堂かたつむり

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なんだろう、自己再生物語ですかね。
同棲していたインド人の恋人に、家財道具、現金等諸々一切合切持ち逃げされ、失意のあまりに声を失った女性が主人公。
唯一残ったモノは、祖母から受け継いだ糠床のみ。
故郷に戻って、小さな食堂を開く。
一日に一組だけの予約制。
(って、これで商売になるの?)
相手の意向に添いながらも素材を生かした手料理が自慢。
恋が成就するだの、願いが叶うだの、といったことで評判になったが、ちゃんとリピーターが出来て堅実営業していく。
そういった流れの中で、自分の出自のこと、母との確執のこと、母の末期癌、母の結婚、母との永遠の別れがあり、近所の人達の色々な助けがあって、やがて彼女は自分を取り戻す。
そして声も戻る。
悲しいけど明日につながる元気がもらえるお話でした。

可愛がっていた豚の解体シーンが結構リアルでぢた。(^^;