舟を編む
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またまた買ってしまた。 本のある生活っていいよねぇ。(^^) この作品は「大渡海」という名の新しい辞書を制作する過程を描いたもの。 辞書の名の由来が本作品の題名につながる。 「辞書は、言葉の海を渡る舟だ」 「海を渡るにふさわしい舟を編む」 長年新しい辞書作りを夢見る初老の二人が跡継ぎを模索して見つけ出したのが「馬締」という名の真面目な青年。 この青年が変わり者で、でも後継者としては素晴らしい素質を見せる。 彼のぎこちない恋愛も垣間見たと思ったら、いきなり時が13年経って結婚してるし。 結局15年も過ぎてついに完成する。 いろいろな人たちの思いを乗せて、舟は大海原を渡る。 辞書を巡る舞台裏なんて想像だにしなかったが心入れ替えました。 辞書よ、ありがとう!(笑) この作品中に出てくる好きな言葉があります。 「言葉は、言葉を産み出す心は、権威や権力とはまったく無縁な、自由なものなのです。また、そうであらねばならない。自由な航海をするすべてのひとのために編まれた舟。」 「俺たちは舟を編んだ。太古から未来へと綿々とつながるひとの魂を乗せ、豊穣なる言葉の大海をゆく舟を。」 今日もどこかの出版社で舟を編んでいる人たちがいるのだろう。 陰ながら応援させていただきます。(^^ゞ |