球体の蛇

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隣の幼馴染のお姉さんに淡い恋を抱く。
その家族と行ったキャンプでテントが火災に遭い、その子は大やけどを負う。
子供は残酷で、同情のつもりで言った一言がその子を自殺に追いやる。
そう信じて、その罪の意識を一人抱え込んで高校生になった主人公の少年。
少年は、その子の面影を思い起こさせる年上の女性に倒錯気味の恋をする。
やがて意外な事実に行き当たり、信じてきたこと、思い込んでいたことが瓦解する。
なるほど・・・・
人は嘘を付く。
人には言えない嘘を抱え込む。
飲み込んだ嘘は貯めるだけ貯めて外へは出さない。
まるで象を飲み込んだウワバミのように。
ガラスの球体に守られながら日がさして溶けるのを待つ・・・って、ん?
球体を呑み込んだ蛇がウワバミ?
ウワバミってナオ??( ̄◇ ̄;)