球体の蛇
59
隣の幼馴染のお姉さんに淡い恋を抱く。 その家族と行ったキャンプでテントが火災に遭い、その子は大やけどを負う。 子供は残酷で、同情のつもりで言った一言がその子を自殺に追いやる。 そう信じて、その罪の意識を一人抱え込んで高校生になった主人公の少年。 少年は、その子の面影を思い起こさせる年上の女性に倒錯気味の恋をする。 やがて意外な事実に行き当たり、信じてきたこと、思い込んでいたことが瓦解する。 なるほど・・・・ 人は嘘を付く。 人には言えない嘘を抱え込む。 飲み込んだ嘘は貯めるだけ貯めて外へは出さない。 まるで象を飲み込んだウワバミのように。 ガラスの球体に守られながら日がさして溶けるのを待つ・・・って、ん? 球体を呑み込んだ蛇がウワバミ? ウワバミってナオ??( ̄◇ ̄;) |