第五番

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「無痛」の続きですね。
無痛症のイバラが5年の刑期を終えてからという設定。
で、この作品はミステリーであるが、日本の医療に警鐘を鳴らしているところは海堂氏と同じ。
スケールが日本に留まらず、ウィーンをも舞台にしてWHOも巻き込んでいる。
人為的に、健康志向の日本人の特性を突いて、抗生物質漬けの体に潜むウィルスを変異させて新種の肉腫を発生させ、日本人を恐怖のどん底に落とす。
「治療方法」が無いのだ。
この悪の所業は、医療界の保護の為に、それがひいては患者の為にということらしい。
なんと傲慢で、的を射ているのか。。。
う〜ん、恐い。
因みに題名の「第五番」は、五番目の作為的なパンデミックを指すんだそうな。