コイン・トス
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著者の作家人生をも変えさせた先の9.11、アメリカのWTCが倒壊した同時多発テロ。 その経験を元にアレンジされたのが当作品。 外資系証券会社のディーラーとして活躍していた主人公の男性が会社を追われて警備会社のガードマンとして再就職していた。 その彼が11年ぶりに元同僚の同い年の女性と再開する。 かつてコイン・トスでニューヨークで夜を共にするか、東京で夜を共にするかを決めた間柄。 50を過ぎてなお美しい彼女と残りの人生を共に過ごそうとした矢先の9.11。 携帯で繋がったものの途中で回線が途切れて彼女の安否がわからないまま時は過ぎていく。 消息を訪ね、彷徨い、ラストで再会を果たす? どちらともつかない終わり方に煮え切らない思いを抱く。 表と裏、二者択一、運命に翻弄された二人の恋路。 あの時、ああすれば・・・こうしておけば・・・。 人生の岐路で人はコインを投げるのだろうか。 歯車はどちらに回る? ちょっと考えさせられた。 私は・・・あみだくじ派。(誤爆) |