世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド

110 

何だろうね、不思議で引力のある作品でした。
「世界の終わり」と「ハードボイルド・ワンダーランド」という二つの物語が交互に書かれている。
最初はなんで関係のない話が並行して進むのかわからなかったけど、やがて一つの共通するもの「一角獣の頭骨」を発見。
過去の記憶と、苦しみ、悲しみ、歓喜、思いやり、愛情をひっくるめた「心」を取り戻す長大冒険物語だったのだ。
二つの物語がシンクロして、現実世界に戻るのかと思ったが、最後の最後に予想が少し外れた。
そっちを取ったか、なるほど。
奥が深いです。