1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター

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目立たないことが命、みたいな平凡な44歳の主婦が幼馴染の女性と、パート先で知りあった女性と、ベース担当を募集して採用した女性という女性だけの平均年齢40歳超のバンドを組む。
ベースとキーボード以外(ギターとドラム)は触ったこともない超初心者で、練習した曲はパープルのスモーク・オン・ザ・ウォーター。
私らの年代ならエレキを持てば間違いなくやってましたね。
ジャッジャッジャー、ジャッジャッジャジャーンってね。(^^ゞ
息子が高校受験に失敗した高校でのチャリティーコンサートに出る事になって、主婦が大化けします。
1回目、ベースのジャックがアンプに繋がってなくて音が出ずに失敗します。
会場から失笑と「オバサンのバンドなんて、こんなものでしょう」という揶揄が漏れ聞え、主婦が開き直って叫びます。
失敗ってそんなにいけないか?
あんたらは間違ったことはないか?
間違ったところからどうやってやり直すかじゃないのか?
いやぁ、魂の叫びだねぇ。
ロックだねぇ。
自分に正直にやりたいことやり抜いた爽快さがありますね。
恥ずかしいからやめてくれと反対してた息子も母親のことを理解したようです。
ちょっとほろっと熱い友情と家族の絆の物語でした。