我が家の問題

読書

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「家族小説」という位置付けらしい。
「家日和」に続く第2弾ということだ。
どれも普通の日常も中にちょっとした問題が潜んでいる。
笑えるやつ、シリアスなやつ、あるあると思うやつ、そんなやつが6編詰め込まれた短編集です。

完璧すぎる妻が原因で帰宅拒否症に陥った夫を描く「甘い生活？」。
いやぁ、私なら喜んでホイホイと早く家帰るけどなぁ。

家では良い夫であるが、実は会社では使えない（仕事の出来ない）人を描く「ハズバンド」。
ウッ、胸が痛い。
察した妻も辛かろう。

両親が離婚するんじゃないかと気を揉む娘を描いた「絵里のエイプリル」。
子供に悟られちゃいかんじゃろ。
これは笑えない。

突然、UFOを見たと言い、UFOと通信しだした夫を描いた「夫とUFO」。
これは不気味でブラックだ。
ここで捨てるか見守るか、愛の分岐点だ。(^^;

盆休みに初めてお互いの実家を訪れ、どう過ごすのかを描いた「里帰り」。
遠距離で親戚縁者が多いと大変だ。
我が家は両方とも近くて都会だから、それでも気を使うけどね。

ラストは、妻がランニングにハマってフルマラソンに出ちゃう「妻とマラソン」。
夫が出世して、子供に手が掛からなくなると何か遣り甲斐を探してしまう。
無心で頑張れるランニング。
それに気付いた夫が妻にフルマラソンを薦める。
子供達と一緒に応援。
ちょっとほろりとしてしまう。
うちの嫁さんは勝手気ままにエンジョイしてます。(苦笑)

それぞれの家族六景、遠めに眺めるにはいい景色だけどね。(笑)