村上春樹全作品 1979〜1989 (1)
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村上春樹の原点とも言うべき処女作の「風の歌を聴け」と2作目の「1973年のピンボール」が収録されている。 「風の歌を聴け」は "僕" と友人の "鼠" と行きつけのバーでビールを飲む。 そしてバーで行き倒れてた女を介抱して親しくなる。 そんな大学の夏休みで帰省していた "僕" の日常の何げないお話。 ちなみに冬に帰ってきたら女は消えていた。 ちょっと悲しい。 この話は29歳のすでに結婚している "僕" のどうやら回想のようだ。 「1973年のピンボール」は・・・あれ?続きかなぁ。 "僕" と "鼠" と行きつけのバーが登場してました。 "僕" は、双子の姉妹と暮らしていた。 翻訳の仕事をしていた。 話の後半、唐突にピンボールに燃えていた "僕" は取り壊されたゲームセンター跡に出来たドーナツ屋に呆然とする。 知り合った人にピンボールを探してもらう。 ピンボールの収集マニアの手に渡っていて、3年振りに対面したが以前とは何かが違った。 ピンボールとすっぱり別れを告げる。 "鼠" もこの街に別れを告げる。 一緒に暮らしていた双子の姉妹も家に帰ってしまう。 別れのほろ哀しいお話でした。 2作とも青春群像物語でした。 付録で村上春樹自信がこの2作品をふりかえるエッセイが付いてましたよ。(^^) |