睡蓮の長いまどろみ 上・下

59、60

長編純文学だそうな。
ちょっとミステリーしてますが、逃れることのできない宿命、追い求めて止まない生が命題なんですかね。
主人公の順哉は生まれてすぐに母親に捨てられた。
その産みの親に身分を明かさずに42年ぶりに再会する。
この実母の美雪が、自分を、父を見捨てて去って行った、その事の真相を求める物語。
茶店のウェイトレスの飛び降り自殺に遭遇して、その死んだはずの女から手紙が来たりといったサスペンス的要素と、別に借りたアパートでの秘め事にふける変質者妄想が華を添えているのか、分かり難くしているのか???
それにしてもアレにナイフを括り付けて腰を振るってなんなん??