向日葵の咲かない夏

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何とも奇妙な物語でした。
主人公は小学4年の少年なんですね。
児童向けの図書かと思ったけど、そんなに漢字にルビが振られていなかったから普通にホラー小説でした。
ミチオ君ていうんだけど、夏休み前の終業式の日に、 欠席していたS君の家に書類を届けに行くと、部屋の中で首吊り自殺していたS君を発見してしまう。
急いで学校に戻り、先生に事情を話し、警察へ通報してもらう。
そして先生と警察がS君の家で見たものは・・・何もない。
死体がなくなっていたのだ。
自殺なのか他殺なのか。
差ぁ、ミステリーらしくなったぞっと思ったのも束の間、S君は蜘蛛になってよみがえった。(え)
なにそれ。。。。
そして蜘蛛になったS君に僕の死体を探してと頼まれる。
妹のミカと探すのだが・・・・妹は3歳という設定なんだけど、幼児言葉を使わない、大人びた言動が不思議だった。
登場人物が何だかみな変。
やがて犬猫を殺して後ろ足の骨を折って口に石鹸を突っ込むという異常者が関わっていると分かった。
犯人の謎解きを進めながら終盤に全ての謎が、不整合の原因が分かりました。
そういうことだったのかよ。
そして最後に自分自身で作り上げた物語にケリをつける。
生き残った。
しかし、いばらの道が続く事が冒頭で暗示されていた。
むぅ。。。いやはやなんとも。
著者の罠に見事にはまり、抜け出して見たものの混乱が待ち受け、最後の事実に驚愕し、ちょっと脳みそが疲れました。