花の鎖

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雪月花・・・
美しいこの言葉の響きの光と陰。
祖母と母と娘の三代に渡って紡がれた物語。
湊さんの新しいカラーが出てるんぢゃないかと。
いつもの刺々しい言葉は陰を潜め、柔らかいタッチで美しく描いています。
毎年「K」という人物から決まった日に花束が送られてくる。
花屋と和菓子屋を絡めながら3人の女性の話が展開されるのだが、時代背景が同列のように感じていたから全然話が繋がらなくて、終わり近くになってやっと三代に渡る話だと理解。
人物相関図、家系を書いて2度読みしました。(^^;
最後の謎解き、「K」の謎がわかる件はいつもの湊節が顔を覗かせていましたね。
いい毒さ加減でした。(笑)
お勧めです。