亡国のイージス 上・下
194、195
いや、これは問題作でしたね。 小説として面白いと手放しでは喜べない、この国の有り様を考えさせられる作品でした。 読んでて「あいたたたっ」と眉間にシワが寄っちゃいました。 主人公は・・・とりあえず3人か? 一人は私怨を心の奥底に仕舞い込み、一人は私怨で国に復讐を誓い、一人は不器用で愚直な熱血漢。 人間ドラマを織り交ぜつつ、戦争を忘れた国の危うさを浮き彫りにしていく。 護衛艦の中で繰り広げられる駆け引き、殺戮のリアルティあふれる描写に圧倒されました。 色々どんでん返しもあって、長編でも飽きなかったですね。 最後はHappyとは言えないけど、収まるところにストンと収まった感じです。 今回は粗筋抜きで。(^^ゞ |