輝跡

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女性目線で描いたプロ野球のお話。
一人の野球少年がたどる数奇な運命。
中学で怪物と言われたピッチャー。
強豪校に行けたのに家の都合で断念。
地元の公立校では甲子園にも行けず、もちろんプロから誘われることもない。
それでも諦めきれずに四国の独立リーグで頑張り、念願のドラフトでプロ入り。
順調にステップアップして、年棒も1億を超えた。
だが肘を痛めて活躍できずに自由契約
トライアウトでも声はかからず、台湾リーグへ。
でも物語の主役は彼にまつわる女性たち。
初恋の女子高生、ファン、雑誌編集者、女子アナと駆け抜ける女性たち。
彼女らは何を期待してプロ野球の選手を追っかけ、恋をして、結婚して、子供を産むのだろう?
打算?
ペット代わり??
女にだらしないのに。
彼のひたむきさ、純粋に野球が好きな彼に惹かれた。
そんな女たちの思惑が交錯する。
でも、彼女たちは最後は純粋に。。。
確かな輝跡がそこにはあった。
彼らの、彼女たちの。

異色の野球小説だった。