おにいちゃんのハナビ

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これは映画「おにいちゃんのハナビ」の脚本を元に小説化したもの。
喘息がちな2歳下の可愛い妹のために東京から遠く離れた田舎町に引越ししたのが高校受験を控えた中3のとき。
喘息が癒えたと思ったら、今度は白血病
それでも明るく健気に振舞う妹。
なのにオレは引き篭もり・・・
そんな兄を立ち直らせようと退院してきた妹が奔走する。
そんな妹の願いは兄が作った花火をみること。
この町では年に一度、 お祝いや記念日や供養のための奉納花火大会がある。
それに妹のための花火を上げる。
引き篭もりから少し立ち直ったと思ったら、妹の白血病が再発。
話の展開上、予想はしていたけど悲しい結果に。
妹のための花火、そしてその頑張ったおにいちゃんのための花火が綺麗に打ち上がる。
妹よ、見えてるかい?
あぁ、小路幸也氏の柔らかい、温かなタッチで書かれたこの作品、ちょっとだけ泣けました。(T-T)