安政五年の大脱走

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あの「安政の大獄」で有名な、そして「桜田門外の変」で暗殺された徳川幕府 大老井伊直弼を題材にした時代フィクション小説。
若き直弼(当時は鉄之介)が一目惚れした三十路子持ち女、時は流れて大老になった直弼がみた女は。。。。
そっくりだった、それもそのはずあの女の娘(姫)であった。
直弼は策を弄して姫を側室にしようとする。
謀反の嫌疑をかけ、姫と共に藩士51人と脱出不可能な絖神岳山頂に幽閉した。
直弼の要求は姫の「心」、回答までの猶予は一カ月しかなかった。
諦めない藩士たちは穴を掘って脱出を図る。
が、トンネルが完成して後は姫を連れて逃げるばかりというところでバレた。
果たして・・・・
う〜ん、そんなのアリなの?
いや、そら理論的にはもちろん可能なんだけど、竹ヒゴと半紙で、そして炭火だもんなぁ。
それに大老とあろうものが御乱心の諸行をするかね、というぐらい潔い?創作物語。
姫のしたたかさと直弼の愚かさの対比が面白い。(^^ゞ