Nのために

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登場人物の全てが苗字、名前のどちらかのイニシャルが N だった。
とある高級高層マンションの一室で夫婦が死体で発見される。
近くで血の付いた銀の燭台を手に持っていた男が逮捕された。
物語は、それぞれの関係者への事情聴取で始まる。
それらには真実が述べられていない箇所があった。
10年後、それぞれが事件が起こるまでの真実について語る。
それぞれが一番大切にう思うことになる人物と運命的な出会いがあり、そして悲劇は起こった。
この作品も何ともやりきれない感じを抱いたが、湊さんの作品の中で、これが一番いいかも。
最新作の「夜行観覧車」は未読だけど。