密告

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競技射撃の元オリンピック代表候補(落ちたけど)だった警察官が主人公。
今は上司である男とは過去に射撃のライバルであり、銃を他人に(女)持たせて撃たせたと密告して蹴落とした犬猿の仲。
そんな主人公に突然の上司からの罵声。
言われのない密告の疑いを受ける。
署内でもあることないことを噂され肩身の狭い思い。
汚名を晴らすべく単独で操作を行うのだがことごとく裏目に。
「警察」という権力組織に身をおきながら、その組織力に抹殺されようとする。
手に汗握る展開、サスペンス。
が、結末は思わぬ方向に・・・・
不法逮捕、揉み消し、捏造、癒着、脅し、天下り既得権益の死守等々、あまりにもリアルすぎて怖い。
長編大作で十二分に楽しめました。