ガリレオの苦悩

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ガリレオこと湯川教授シリーズ最新作。
が嫌々(?)ながらも好奇心の赴くまま草薙刑事がいる警察に協力してしまう湯川学。
そういう短編が5編、それも粒ぞろいの秀作。
1.落下る(おちる)
2.操縦る(あやつる)
3.密室る(とじる)
4.指標す(しめす)
5.攪乱す(みだす)
相変わらずの読ませ方。(^^ゞ
つぎつぎと厄介な挑戦に受けて立つ。
科学を殺人の道具に使うとは言語道断と言ってはばからない彼は、警察に利用されないと誓いつつもそれとは逆になっていく様の苦悩振りが笑ってはいけないのだけれど笑ってしまう。
「人間としての評価はともかく」のくだりが特に。(^m^)