DOWN TOWN/ダウン タウン

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コレは小路幸也氏の自叙伝的な作品らしい。
本人のWebサイトで自分の故郷で入り浸っていた喫茶店〈ぶろっく〉と常連客もほぼノンフクションであると書かれていた。
いい青春時代を送られたようで何よりです。
舞台は北海道の喫茶店〈ぶろっく〉で、設定は1970年代後半だ。
懐かしいグループ、バンド名や曲名が出てきて思わず頬が緩む。
冒頭でいきなり別れの場面。
主人公が東京の大学へと旅立つところ。
そこから過去に遡って中学時代の先輩の女性に声を掛けられれてそのときに教えてもらった喫茶店〈ぶろっく〉に赴く。
店の人、客がほとんど年上の女性ばかり、だけどみな親しげで心地よい雰囲気でやがて彼は入り浸ることになる。
いろいろなことに巻き込まれて大人の世界を知っていく。
学校では教わらない貴重な体験。
離れがたい世界、だけど彼は旅立つ。
いつか戻って笑顔でまた会える。
こんな "場所" があったらいいねぇ。
ダウン タウン、私の頭の中では何故か佐野元春の「ダウンタウンボーイ」が流れ、口ずさんでいた。(^_^ゞ
松っちゃん、浜ちゃんは、これっぽっちも思い浮かばなかったのは良かった。(ヲィ)