カッコウの卵は誰のもの

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1/20に出た新刊です。
図書館で大量に只読みしてたので感謝の意を込めて買いました。
もらった図書カードでだけど。(^^;
ま、入る印税に変わりはないわけで。。。。
題名からして大体の予想は付いてたんですけど、しっかり予想を裏切られました。
やはりそんな単純な設定であるはずがないわけで。
内容は、元日本代表でオリンピックにも出たことのあるアルペンスキーヤーだった父を持つ娘が父と同じ道を歩んで素晴らしい才能を開花し始めていたんですけどね、その娘の出生の秘密がキーになっています。
いったい娘は誰の子?
父親の人としての良識が葛藤を産む様、揺れ動く心の描写が身につまされます。
それとは別に遺伝子レベルでスポーツに向く、ある性質によって一人の高校生が自分の好きでないクロスカントリースキーの選手にさせられます。
やりたいことが他にあるのにと少年の苦悩が描かれています。
やがてこの2つの話が最後に結びついてすべての謎が解ける構造でした。
推理小説として、ミステリーとしていい作品だったと思います。