鳩笛草
237
サイコもの3作。 サイコものといっても、ここで描かれているのは3人とも女性で超能力をガンガン使って・・・という派手なものではない。 苦悩する姿が痛々しかったりする。 『朽ちてゆくまで』では、幼少の時の事故でそれまでの記憶を無くすとともに能力(予知能力)まで消えてしまったという設定。 ところが過去の自分の能力に気付き、記憶とともに能力とも蘇る。 それをどうするのか苦のしながらも生きていこうと決心する。 『燔祭』では、妹を殺された恨みを晴らしてあげると近づいてきた念力放火能力を持つ女の話。 これは『クロスファイア』の登場人物と同じで、その前の出来事が書かれている。 好んで人殺しをするわけではない、ただこの「力」を役立てたいだけ・・・歪んだ正義。 『鳩笛草』では、透視能力を生かして刑事になった女の話。 だが彼女の身体に異変が起こり、その能力も衰えつつあった。 超能力が消えてその後どうなるのか、死ぬのか? ただ普通の人間に戻るだけなのか? 超能力に頼っていた人生、それを無くすこと、消えていくことに折り合いをつけ、前向きに生きていこうという姿が清々しい。 |
すごい・・・自分でもすごいと思う。
今年一年で237冊も本を読んだ。
イチローの安打数をも上回った。(笑)
月約20冊ペースですね。
全部図書館で借りて読んでるので1冊1000円としても24万円弱の節約。(^^ゞ
市民税の元は十分取り戻せておつりがきてる。(爆)
来年は、もう少しペースを落としてじっくり読んでいきたいな。
気に入った作家さんの新作は購入して読んでみようと思う。
でないと、作家も出版社も潤わないので、それでは本が滅んでしまうから・・・なんちって。(^^;