奪取

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いやぁ、こりゃ痛快だわ。
長編で読み応えあったけど、最後のどんでん返しもひっくるめて面白かったですよ。
話は友人が街金でこさえた借金の連帯責任者とされた主人公がATMの機械判定をすり抜けるだけで見た目がなっていない偽札を使って真札に両替して現金を工面し返済するのが第一段。
それが失敗して捕らわれた友人を助ける為に敢えて警察に友人売り、元偽札作りの名人である爺に拾われて偽札作りの修行するのが第二段。
爺が殺され、ヤクザや後で手を引く大銀行に対あするもろもろの復讐をかねて見た目も精巧な偽札を作って5億3千万円を奪取するのが第3段。
緊迫する展開の中にも笑いの要素を織り込み、且つ印刷技術やお札に関する情報も満載された逸品です。
エピローグが洒落ていました。
主人公がこの物語を小説にして金儲けをするという当てのないお話。
ペンネームを仲間の名前から一字づつとって付けた名前が「真保裕一」とな。(爆)
やるね。