さざなみ
228
水面に落とした石が波紋を広げていく。 さざなみのようにやがてゆるやかに、しずかにひろがっていく。 多大な借金を背負った男が正体不明の女主人の執事になる。 女は執事に難問を投げかける。 その難問が3つ溜まってしまった。 執事は思案を巡らし、いっぺんに解決する方法を思いつく。 「波紋」と「シマウマ」と「世界征服」を三つまとめて面倒を見る奇策が生んだなんともいえない結末。 女主人と執事のお話と、執事がまいた奇策で引き起こした事象が交互に展開されていく。 事象の方は最初は何のことやら分からなかったが、後からその原因が追いかけてくる。 なるほど、そういうことか。 これまた奇妙なお話でした。 |