さざなみ

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水面に落とした石が波紋を広げていく。
さざなみのようにやがてゆるやかに、しずかにひろがっていく。
多大な借金を背負った男が正体不明の女主人の執事になる。
女は執事に難問を投げかける。
その難問が3つ溜まってしまった。
執事は思案を巡らし、いっぺんに解決する方法を思いつく。
「波紋」と「シマウマ」と「世界征服」を三つまとめて面倒を見る奇策が生んだなんともいえない結末。
女主人と執事のお話と、執事がまいた奇策で引き起こした事象が交互に展開されていく。
事象の方は最初は何のことやら分からなかったが、後からその原因が追いかけてくる。
なるほど、そういうことか。
これまた奇妙なお話でした。