魔球

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哀しい結末。
予想だにしなかった。
プロ野球スカウトも注目する快速球を投げ込む高校球児が主人公。
だが甲子園の1回戦で敗退。
9回裏2死満塁で痛恨のサヨナラ暴投。
だが、それは「魔球」だったのでは?
「魔球」を受け損ねたキャッチャーが殺された。
そして・・・主人公であったはずの球児も殺された。
爆弾事件ともリンクして色々な人たちを巻き込みながら真相が明らかになっていく。
東野圭吾氏の初期(単行本1988年発刊)の推理小説だ。
実はこの作品、1984年に第30回江戸川乱歩賞の最終候補に残ったものなのだ。
小説家としてデビューする前の作品である。
もう既に大御所の片鱗を見せていたわけだ。
ま、当時の高校3年生がこんなことをやらかすとはとても思えないが、発想が新鮮でした。
面白かったですよ。