観覧車

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「女探偵・下澤 唯」シリーズ第1弾。
突然夫に失踪されて途方にくれる唯。
彼女は夫が帰ってきた時のために夫が生業としていた探偵家業を引き継ぐ。
3年が経ち、5年が経ち、7年、そして10年と・・・・
待ちくたびれた女。
浮気調査や他の探偵事務所の下請けをやりながらカツカツの生活を送っていたが、ある調査中に失踪していた夫の姿を見つける。
何故? どうして??
生きていてくれたという嬉しさよりも、やはり裏切られていたのだという失望感が募る。
生きていればそういうことだとは分かっていたはずなのに。
素人探偵で出発しながらもそれなりに実績を残してきた彼女の今後は次作『回転木馬』へと続くのであった。
推理小説といしてもけっこういけてます。