『ジェネラル・ルージュの凱旋』と『イノセント・ゲリラの祝祭』
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前作の「ナイチンゲールの沈黙」のお話が半分ぐらいまでところどころで被っているので、未読の方は先に読んでおくと話がよくわかります。 この作品では、救急救命センター速水部長(人呼んで「ジェネラル・ルージュ」)の取引企業との癒着に対する内部告発を巡る侃々諤々なお話。 「ジェネラル・ルージュ」と呼ばれる由来が面白いですね。 もちろん火喰い鳥こと白鳥と昼行灯ことグッチー・・・もとい田口先生との掛け合い突っ込み漫才(違)満載です。 「螺鈿迷宮」への伏線が書かれてあったりします。 面白かったですよ。 | |
田口・白鳥コンビ シリーズ第4弾で、今回の舞台は厚生労働省。 またしても病院長高階先生の勅命です。 ま、白鳥ご指名だったんですけどね。 医療事故調査委員会がどうのこうの、エーアイだ、解剖だと官僚対現場医師のやりとりがリアルっぽい感じで笑えます。 お役人のお偉いさんたちのお考えがよくわかるお話でした。 この海堂さんは作品を通して国の無策、現場医師のやり場のない怒りを主人公達を通して訴え続けていますね。 どこまでどどうなのかは無学なので判りませんが、医療危機であることは感じ取れます。 |