『家族狩り』と『不安な童話』と『チルドレン』

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これは面白く読めた。
陣内という男に振り回される人たちの目線で描かれています。
それぞれが独立したショートショートを作者が1つのつながりのある物語として加筆修正をしたもの。
陣内さん、いい味出してます。(^^)
恩田陸って女性だったんだ・・・・orz
この作品は「生まれ変わり」を取り上げてますね。
25年前に殺された画家の生まれ変わりだと指摘された女性が体験する波乱万丈のお話。
生まれ変わり自体は違っていたんだけどね、なかなかミステリアスな展開でした。
暗いよ〜、怖いよ〜、凄惨だよ〜。
とんでもないお話ですね。
こんな狂気染みたお話が実在したら恐ろしいことです。
フィクションでよかった。(^^ゞ
テーマは「家族愛」ですかな?
家族って何だろう?
親って何だろう?
子供って何だろう?
夫婦って何だろう?
なかなか考えさせられますな。
家族を家になぞらえて凶行に及ぶ様は呆気にとられます。
「家族」という形が機能していない家族を次々と狙って狩っていきます。
そのおぞましさといったら半端ぢゃありません。
最後の終わり方も不安を掻き立てられる終わり方です。
ところでこの作品、文庫本用に話を一部書き換えて5部仕立で再販してます。
いずれはそちらも借りて読もうっと。