いっぱい読んだ(^^ゞ

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いやぁ、私のような中年男性や「男」ってなに考えてるイキモノなんだろう?という女性人に送る作品でした。(^^ゞ
5編からなる短編で非常に読みやすく、思わず「あるある!」と納得してしまう自分がいたり。(笑)
奥田さん、なんでそんなに「女性」のこと理解できてるんですか?
教えて!
この作品は表紙裏の作者の言葉として設定自体の安直さを断っているが、内容はどうしてどうして。
茶番に見せてはいるが、しっかり組み立てた2重3重のトリックがしてやられたと思わせる作品でした。
ある劇団のオーディションで選ばれた男女7人が山奥の山荘で「雪に閉ざされた山荘」という設定で殺人劇の舞台稽古をせよとうことになったお話。
劇なのか本当の殺人なのか、判然としないまま参加者の焦りと恐怖、疑心暗鬼が手に取るように伝わってきてのめり込みました。
う〜ん、面白い。
おーっ、なんと加賀恭一郎の学生時代の話しではないですか!
このころすでに名推理を働かせていたわけだ。
話は大学の友達のリストカッターによる自殺と青酸服毒死の二つの事件。
青酸による茶道の作法に仕組まれた殺人ゲームの謎の解説は、読み返してみても分かったような分からんような・・・
東野さん、この頃の加賀のキャラをずーっと現在まで大切に育てていたんですね。
ちょっと難解な推理小説でした。
死蝋化した2歳の少女「ロザリア・ロンバルド」が眠るカプチン・フランシスコ修道会地下納骨堂。
それはまるで生きているかのよう。
そんな但し書きから始まる作品。
死蝋と低体温麻酔の仮死状態がキーワード。
二人の殺人と一人の殺人未遂の医学病院講師のしたたかさ、異常さが際立つ。
そして最後に彼は裁きを受ける。
その結末のなんとも裁く側の執念が怖い。
まあまあ面白かった。