『無痛』と『ララピポ』
78,79
あはは、コレはちょっと淫靡な香りのするお話でした。(^^; 表紙も良く見ると・・・いいのか?(汗) ちょっと変わった展開でしたね。 章ごとに完結したかのような体裁をしているのですが、その章に出てきた登場人物が次の主人公になっている、そんなバトンリレーな感じで結局一周してくるのだが。(笑) かるぅ〜くサラっと読めました。 ま、内容が内容だしね。(^^ゞ a lot of people |
「先天性無痛症」。 で、精神的な病も併せ持っていた。 そんな男が "外見を見ただけで診断できてしまう医者" に拾われて利用されてしまうお話。 もう一人 "外見を見ただけで診断できてしまう医者" がいて、一家四人惨殺事件があって、通り魔事件があって、精神的な病を持つ少女が出てきて惨殺したのは私だと告白されて・・・とてんこ盛りで、それなりに問題提起している作品なのかもしれない。 刑法第三十九条、「心神喪失者の行為は、罰しない。心身耗弱者の行為は、その刑を軽減する」。 伝家の宝刀のごとく弁護士が高らかに振り上げる法律。 私はどちらかというと・・・というよりはかなり否定的な考え。 いつも加害者の人権がクローズアップされるが被害者はそうではないことは自明。 作者も作品の中で刑事に否定的な役割を演じさせているが、自身が犠牲になって片手を失っているのに、彼こそ刑法第三十九条を適応すべき、と語らせていることから基本は肯定派なのだろう。 作品の最後は無痛症の男が病院から脱走するところで終わっている。 ちなみに無痛症の男を悪用した医者は国外逃亡だし、なぜか少女その医者にくっついていってしまうし、もう一人の医者と子持ちの臨床心理士の女とのロマンスはないし、なんと中途半端な・・・・ これ、続きあるんですか?? |