ホームタウン

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『ホームタウン』ふるさと・・・いい響き、そしていい題名です。
最後はハッピーエンド、ほっとしました。
「自分が殺したも同然の男の家に、その男の母親と子供と暮らす変な男の話」というお話。
男は27歳の若造のくせに北海道大手の百貨店に勤務する顧客管理部<特別室>の部長、でもその実態は特殊諜報部員。
会長直属で社内のあらゆる情報を得て、会社にとって不都合なことが起こる前に事を片付けるちょっと危ない仕事。
そんなスーパー社員にも可愛い妹がいるのだが、二人の過去にはとんでもないことがあった。
両親が互いに殺しあったという血生臭い、消して闇に葬りたい過去。
そして二人には帰る場所がない。
そんな妹にも結婚できる相手が出来た。
一生「家族」なんて持てないだろうと思っていたのに「家族」を作ることができる。
そんな幸せ絶頂の時にフィアンセの男性の突然の失踪、そして1週間後に妹までも失踪。
その裏に潜む闇と事情が交錯して兄と裏社会の仲間たちと謎を追う。
紆余曲折を経て「ふるさと」に戻ってきた。
人には誰にも「ふるさと」がある。
たとえそれが本当の自分の出生地ではなくても。
帰れる場所、それが「ふるさと」HOMETOWN。