消えたカラヴァッジョ

これはノンフィクション作品である。
カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)とは17世紀初めに活躍したバロック絵画の先駆者ということらしい。
フルネームは、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ(Michelangelo Merisi da Caravaggio)。
あのダビデ像で有名なミケランジェロ・ブオナローティ(Michelangelo di Lodovico Buonarroti Simoni)とは関係ない。(^^ゞ
で、この本ではあるが、彼が遺した作品の一つに『キリストの捕縛』というのがあって、永らく行方知れずであったものがひょんなところから(アイルランドのさして有名でも大きくもない教会)出てきた。
それがコピーではなくオリジナルと判明するまでの数奇な運命の道のりが描かれている。
そら、途中で作者名が間違って目録に記述されて持ち主が転々としたら分からんようになるわな。
それをイタリアのおてんば娘が、カラヴァッジョに描かせたパトロンの末裔が所有していた古文書(勘定台帳)から履歴を発見するという快挙がなかなか面白かったです。
この絵自体は彼女の発見ではないですけどね。

さて、『キリストの捕縛』ですが、こんな絵です。↓
    http://www.wga.hu/frames-e.html?/html/c/caravagg/03/191captu.html
キリストが甲冑に身を包んだ兵士に捕らわれる瞬間を見事に描き出してますね。
って、芸術作品には "からっきし" ですが。(^^;

 

関係ないが、税込840円で買った古本の『ナイチンゲールの沈黙』を購入した古本屋で売却したら100円だった。
そんなもんだろうとは思っていたが、現実に「100円になります」と聞かされた時には悲しかった。(T-T)
世の中、そんなに甘くない。(笑)