ブラック オア ホワイト

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読了。

日本有数の財閥系の総合商社のエリート(親子三代)で誰しも羨む立場だった彼が語る夢現の奇妙で破天荒な、境目の曖昧な物語。

白い枕で寝ると幸運な夢が、黒い枕で寝ると悪夢が、勝者時代の赴任先で見た数々の夢を友人に語って聞かせる形式をとる。
これが妙に数奇で面白いわけだ。
さすが浅田氏だなぁと嘆息。
良い作品でした。