桜風堂ものがたり

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読了。

老舗の百貨店の開店時からテナントで入っている銀河堂書店に勤める青年と、青年の思わぬ繋がりで売れて行く本のものがたり。
偉そうな青年が預かっているオウムと、なぜか時折猫目線の話が挿入される不思議な感じと静かな感動も併せ持つ物語でもある。

売れ筋本をまとめてゴッソリ万引きした少年を書店員の青年が追う。
追い詰められた少年が車道に飛び出し轢かれる。
命に別状は無かったものの、心無い誹謗中傷が、書店員の青年に、書店に、百貨店に襲い掛かる。
責任を取る形で青年は書店を去る。
喪失感漂う書店員たちと、死んでもいいと投げやりの青年。
救ったのはとある1冊の本と風光明媚な田舎の書店。
本屋もの、古書店もの好きの私にとっていい作品だった。

第2弾やスピンオフ?もあるそうな??
ちょいとこの著者を追ってみようかしらん。(^^)