スタフ staph
67
読了。 staph ・・・・ブドウ球菌。 特に黄色ブドウ球菌による食中毒が有名で、菌の増殖過程で生み出される毒素「エンテロトキシン」が作用する。 この毒素は不可逆性変化で生まれ、耐熱性の特徴を持つ。 熱を加えても菌は死滅するが毒素は残るという。 「元に戻ることがない」それが分かっていて尚犯す罪、人が生きてる限り誰もが陥る可能性がある罠、この物語最大のテーマ。 甥っ子の、叔母の、塾の先生の、それぞれが犯した罪は取り返しのつかないものなんだろうか。 確かにやっちまったこちは「覆水盆に返らず」だ。 だが、やり直せるよ、きっと。 そう思わないとやってられんだろう? なかなか考えさせられたお話でした。 |