リバース

50

読了。

主人公である深瀬の彼女の元に「深瀬和久は人殺しだ」という告発文が入った手紙が送りつけられた。
そこから過去の事件の述懐へ。
大学のゼミ仲間と行った山奥の別荘で起こった車の転落炎上事故。
仲間の一人が飲酒運転で中途参加の一人を駅に迎えに行く途中の事故。
誰も核心部分を伏せて単純事故扱いで済まされた筈だったのに。
告発文は誰の仕業なのか。
亡くなった仲間の親友とされていた主人公が、そいつの過去を、そいつの人生を手繰り寄せる。
その過程で告発者が炙り出るかもしれない。
だが、探っていくうちにそいつの事を何一つ知らない、理解してなかった事に打ちのめされる。
そして後半から告発者が誰なのかは想像できていたのだが、真の彼の事故る事になった原因を何気ないコーヒーショップの経営者との会話な中で見つけたときの驚愕の結末。
ま、ベタと言えばベタなんだけどね。
何となく妙に感心してしまったわ。
湊さん、結構引き出し広いぢゃん。