火星に住むつもりかい?

読書

27

読了。

この魔女狩りにも似た密告社会で生きるか、火星にでも行ってそこで住むかの選択って。。。
非現実的な仮装日本。
そこには交代制で「平和警察」が牛耳る地区が存在する。
で、何をやらかすかというと、住民からの密告で危険人物を捉えて尋問&拷問を行い、耐え切れずに死に至るか、罪を認めて公開斬首刑で死ぬか、これまた二者択一。
本当に何もしていなくても連行されたら生きては帰れない、とんでもなくイヤな世界。
そこに現れたのが謎の黒ずくめの男。
木刀一本とゴルフボール大ほどの謎の球体を操る正義の味方．．．らしいのだがなんか中途半端。
平和警察がその男の拘束に躍起になる。
そんなはちゃめちゃなお話で、伊坂さんらしい作品に仕上がってます。
いやはや「正義の味方」の実態がショボくて・・・意外とそんなもんか、とも思える。(笑)

しかし・・・そう遠くない未来に現実のものとならないと否定できない自分が。
笑いの中にも託されたものがあるような気がして。

あなたは政府や警察を信用できますか？