ファミレス

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「くすっ」ではなくて「わはは」と笑いたくなる小説だな。
何気ない、それでもこだわりと愛情がたっぷり含んだ「食」を通して、結果誰もが優しくなれる、そんなお話。
なのに不倫だの離婚だのが出てきてのっぴきならない状況に遭遇するのだが、50を前にしたオヤジたちの滑るギャグやら、生き様やらで大いに笑えるのだ。
苦笑もするけど。(^^;
ファミレス・・・ファミリーレストランの略ではなく、ファミリーレス、家族無し?という新説には思わず納得しかけたけど、話の後半ではファミレスは本来のファミレスの座に落ち着いた感じかな。

美味い飯を作るには、手間暇かけて、愛情注いで。
人生の形も家族の形もそれに通ずるわけだよなぁ。(ぼそ)

作中に思わず作ってみたくなる美味そうで簡単なレシピが随所に出てくるんで、しっかりメモっときました。
いつか作ってみようっと。(^^ゞ