幻のマドリード通信

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スペインを舞台に繰り広げられる、おっかないことがいっぱい。(^^;
史実がどうなのかは分からないが、スペインの歴史の裏っ側はこうだったのだよ、とハードボイルド&サスペンス仕立てで書かれると、けっこうグッとくるかも。
逢坂さんは、スペインを書かせたらピカイチ(死語)なんだろうねぇ。
情景と登場人物の内面、精神状態の描写が素晴らしい。
その時代の、その場所に自分がいるみたいだ。
「幻のマドリード通信」や「カディスからの脱出」を含む全5編の短編集でした。