笑うハーレキン
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家族も会社も失ってトラックを棲家とするホームレス家具職人の40になる男の自己再生の物語。 男には疫病神が取り憑いている。 川べりの空き地を拠点とし、他のホームレスと寄り添って生きている。 悔恨に暮れながら、ただその日を生きている。 ある日、自分に弟子入りしたいと20代の女が転がり込んでくる。 訳あり風の片足が少し不自由なメガネっ子。 彼女が来てから少しずつ何かが変わっていく。 やがて気付く。 疫病神は自分の分身だ。 二度と見たくない自分の過去に仮面を被せてできたにがこの疫病神。 そして自分も平気を装った仮面を被って誤魔化している。 ハーレキン、道化師だ。 ヤツを乗り越えられるか? 過去の自分に向き合って。 人は皆、仮面を被って生きていく。 同じ被るなら笑った顔だろ、と。 同じように過去から逃げていたメガネっ子の彼女と組んで家具修理を手掛けていくところで完。 再出発だ。 元気がもらえる作品でした。 表紙絵にはティア・ドロップが描かれてますね。 そんぢゃ道化師ではなくピエロになっちゃうけど。(^^ゞ |