ソロモンの偽証 第III部 法廷

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やっと全部読めた。
重かった。(笑)
長かった。(苦笑)
正直言うとね、三冊は要らないと。
第二部でバラけた内容がどう収束するのかと見守っていたのだが、余りにも落ち着くべく場所にストンと落ちた。
もちろん大切なことではあるのだが何だかね、物足りないと。
これなら絞って削って一冊に凝縮した方が良かった。
で、何がいけないかというと、設定が中学生というのがね。
法廷内の展開は迫真に満ちて良かったのだけれど、中学生だぜ。
あり得んだろう。
頭良過ぎ、狡猾過ぎ。
リアリティに欠けるんだよなぁ。

結果、被告人は日頃の自分の諸行がどう周りに影響を与えたのか思い知らされ、嘘の告発者にとっても満足のいくものだったはずのもがなぜかそうはならず。
それなりに教育的示唆に富むのだが。

ソロモン、知恵者。
最大の偽証は、弁護人その人だった。
もちろん被告人は無罪。
分かり切っていたこと。
この裁判に携わった生徒たちが、その後どういう人生をたどったのか。
一人を除いて明らかになっていないのが惜しい気がする。

さて、この三冊をどうしようか。。。