でいごの花の下に

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この作品を読んでる最中に、ずっとTHE BOOMの「島唄」が頭の中でリフレインしてた。(^^ゞ
まぁ、ヤマトンチュウのグループなんでアレですが。(^◇^;

哀しい物語でした。
最後は涙したわ。(T-T)
でいごの花の下に埋まっていたもの・・・沖縄の哀しさがギッシリ詰まってました。
そして切ないラブストーリーに胸が痛い。

主人公はフリーライターの女性。
仕事で出会ったカメラマンと恋に落ちる。
だが、それも永く続かず、遺書めいた書き置きと使い切りカメラを遺して男は失踪した。
女は男が既に死んでいるかもと思いながらも、男の出身地である沖縄に旅立つ。
男が心を許した唯一の爺さんが営む宿に泊まりながら男の消息を探す。
そこでの濃厚な空気に包まれ、気が狂いそうな暑い陽射しを浴びて、爺さんの沖縄戦の話を聞きながら。
爺さんの孫娘と幼馴染の少年との恋愛に嫉妬し(相手は中2だぜ、ヲィヲィ)、トチ狂った行動に呆然とぢながら読み進む。
男の過去を話そうとしない爺さんも、女が男の子を身籠っていると聞き及んで全てを女に話す。
壮絶な男の過去にたじろぐ。
爺さんの過去の話にもたじろぐ。
沖縄の負のイメージを全部背負い込んだかのよう。
哀しいなぁ、哀しいよ。
ウチナンチュウに聞かれたら阿呆かと言われるだろうけど。。。
男は体の一部を、女が欲しがってたものを遺して、多分海に消えたんだなぁ。
終止符を自分で打ってしまったんだ。

台風一過だったなぁ。
使い切りカメラに写ってた写真、愛だなぁ。


でいごぉ〜の花が咲き♪
風を〜呼び 嵐がきたぁ〜♪