天才たちの値段

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主人公は短大に勤める男の美術史専攻の学者。
とあるきっかけで、「舌」によって美術作品の真贋を見分ける若者と出会い、美術品にまつわる謎を追う。
超人的な感と洞察力と探究心で思わぬ視点から謎を解く。
うわべだけでなく、その作品の裏側に潜む仕掛けまで白日の下に晒す。
そんなお話が5話。
美術品の作者の人物像、時代背景、ここに至った経緯が興味深く描かれている。
なかなか面白い。
これが門井慶喜さんのデビュー作なのでした。