元職員

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公社職員の男がタイのバンコクに旅行に来ている。
たまたま知り合った日本人から女を紹介される。
ま、娼婦だわな。
で、色々あるんだけど読み進めて行くうちに男には隠し事があることが分かる。
公金横領。
いつまでも隠し通せるわけがないと自覚するもダラダラと今に至る。
でもこのタイに来て娼婦と過ごして行くうちに何とかなるんじゃないかと楽天的に考えるようになり、帰国する時にはバレない、バレても天下りの上司に告発すり度胸もないとタカを括る。
タイには人を変える何かがあるもだろうか。
たった500円程度から始まった横領の行き着く先は、奈落ではなくパラダイスだったのか。
この作品は「不可解」であった。
こんな男だけにはなりたくないと思ったけどね。(^^;