2012-02-16 震災後 読書 28 「こんな時だけど、そろそろ未来の話をしようか」 副題がこれ。 もちろん震災とは、先の東日本大震災のことである。 8章からなる物語であるが、正直に言うと最終章だけでもいいと思った。 それだけ最後は読ませる。 「未来」を子孫に引き継ぐ。 祖父から父へ?そして子どもへ。 バトンリレーのごとく粛々と。 原発の存廃、二者択一の近視眼的な見方ではなく、どう未来を良くして子孫に夢と希望を抱かせるのか。 一人の大人として耳が痛い。 「闇」に囚われかけた息子を取り戻す、そして父と子の絆を結ぶ再生の物語でもあった。 前半のフクシマベビーのくだりは、退屈で必要と思わなかった。 父親の子供染みた言動にも??